つまり犯罪に関しては、事前に情報収集し十分に注意・警戒していれば防ぐことは可能なのだ。
外務省の海外安全ホームページには、各国の日本大使館や領事館から送られてきた犯罪状況、防犯対策、日本人の被害例、防犯対策、健康上の留意事項など多岐にわたり載っているので、旅行に行く前には必ずチェックしましょう。
逆に、意外と防げないのが、病気・怪我・不慮の事故等。
長時間のフライト、徒歩での観光、慣れてない食事、いつもと違う枕、防犯に使う神経・・・等、旅行中は肉体的にも精神的にも意外と疲れている。
そんな時ほど、病気になったり、不注意から怪我をしたり、不慮の事故にあったりするものです。体調管理はとても重要です。無理はぜず、しっかり休息を取るようにしましょう。
とにかく、「自分は大丈夫」といった過信は禁物。
車の運転と同じで、慣れてきた頃が一番危ない。F1ドライバーが一般道では安全運転するように、本当に旅慣れた人ほど危機管理は万全にしています。
初めて海外旅行に行く人よりも、何度か海外旅行に行ったことのある人の方が、トラブルに巻き込まれる確率が高いのが現実です。
転ばぬ先の杖とはよく言いますが、何かあってからでは遅いのです。
安心・安全はお金で買えます。取り返しのつかない事態になる前に、必ず海外旅行保険には入るようにしましょう。
無駄なお金を使いたくない人には、こちらがオススメ → 保険料0円の海外旅行保険
不幸にも犯罪にあってしまったときには、慌てず冷静に対処しましょう。
盗難
盗難にあったら、まず地元の警察へ行きます。そして、警察で「盗難・紛失届証明」を発行してもらいましょう。
警察官は、現地の言葉(できても英語)しか話せません。日本語は絶対に通じません。あなたが現地の言葉も英語も話せない場合は、「通訳を一緒に連れて来い!」と追い返されることもあります。その場合の通訳者の料金(1時間10,000円~)は、当然自腹となります。※保険はききませんよ
盗難・紛失した物によって、その後の流れは以下のようになります。
現金は保険の対象外ですが、ぶっちゃけ、パスポート・クレジットカード・トラベラーズチェック・物(デジカメ・ビデオ・バック等)は、再発行や保険の対象になるのでそれほど痛手はありません。
痛いのは、メモリーカードや日記帳です。
これらは、保険金としてお金は支払われますが、記念や思い出は戻ってきませんので・・・、気をつけましょうね。
パスポートの場合
「盗難・紛失届証明」「身分証明証(パスポートのコピー等)」「旅券再発行申請書」「写真2枚(4.5cm×3.5cm)」を持って日本大使館へ行き、パスポートの再発行手続きをします。
大使館・領事館によっては、身分証明書は「本籍の載っている公的書面」としているところもあります。(英国:ロンドンなど)
再発行には約10日~2週間かかるが、帰国にのみ使える「帰国のための渡航書」は1~2日で発行してもらえる。
※写真2枚(4.5cm×3.5cm)、パスポートの写真のページのコピー、本籍の載っている住民票、は日本から用意しておきましょう。
クレジットカードの場合
カード会社へ連絡し、カードの利用停止をします。
もしすでに不正利用をされていたとしても、気づいたとき(カード会社へ連絡したとき)から過去60日以内の不正利用はカード会社が負担してくれるので安心です。
ただし、カード会社が負担してくれるための条件が一つだけあります。
それは、「カード裏面に自筆のサインをしていること!」です。必ずクレジットカードの裏面にはサインをしておきましょう!
※カード番号とカード会社の緊急連絡先を控えておきましょう。
※カードの裏面にサインをしておきましょう。
トラベラーズチェックの場合
「TC購入時にもらった購入者控え」「パスポート」「盗難・紛失したTCの金額と番号」を持って、TCを発行している銀行・発行会社の支店等で再発行手続きをします。
ホルダーサインがしてあり、カウンターサインが未記入の場合のみ再発行可能。
ただし、ヨーロッパでのトラベラーズチェック通用度はかなり低いです。っていうか、ほとんど使えません!
たまたま使える店でも、手数料などがかかりますよ。
こんなに言っても「どーしても作りたい!」という場合には、アメリカンエキスプレスのトラベラーズチェックがオススメです。
※発行元の連絡先を控えておきましょう。
物(デジカメ・ビデオ・その他)
帰国後、保険会社へ連絡します。
警察で発行してもらった「盗難・紛失届証明」「パスポートのコピー(顔写真のページ・出入国スタンプのページ)」「必要書類」を保険会社へ郵送します。
後日、被害額に応じて保険金が支払われます。
※現金は保険の対象外です。支払いはクレジットカードを多用し、多くの現金は持ち歩かないようにしましょう。
スリ撃退法
スリの多い場所や手口は、外務省の海外安全ホームページで確認していただくとして、ここではスリの撃退法について述べよう。
基本的にスリは、「相手に気づかれないように仕事(スリ)を終わらせたい」のです。
なぜなら、スリは人の多い場所が仕事場なので、騒がれたら面倒だから。
しかし日本人は、スリにポケットやバックに手を入れられてるのに気づいても、手を払おうとするぐらいで、大声を出したりしません。
まるで、埼京線の車内で痴漢にあってるかのように・・・。
でもね、だから日本人は狙われるのですよ!
いいですか、最初にも言ったように、スリは騒がれるのを嫌がるのです。
スリに気づいたら、迷わず「ちょっとぉー!あんた何やってんの!!(日本語でOK)」と大声でわめきましょう。
「騒いだら危ない」とか言う人がいますが、それは強盗とかにあった場合です。
とにかくスリにあったら騒ぐ!これが一番の撃退法です。
日本人がみんな騒ぐようになれば、ここまで日本人が狙われることも少なくなるでしょう・・・。
(ロビンは、何度かスリの頭をガイドブック等でおもいっきり殴って撃退しています。これはあまり良い撃退法とは言えません・・・。)
また、ヨーロッパの人々は、あまり多くの現金は持ち歩きません。
ではどーやって買い物をしているのか?
答えは、クレジットカードやデビットカードを多用しています。
「財布をスッても現金が少ない=リスクの方が高い」 だから、スリもあまり狙わないのです。マックドナルドやスターバックス、bar(伊バール・西バル)やカフェ(仏)やパブ(英)、高速のサービスエリアetc、とにかくどこでもヨーロッパではクレジットカードでの支払いができます。
レートのところでも書いた通り、クレジットカードでの支払いのレートは非常に良いので、クレジットカードが使える店ではクレジットカードでの支払いを優先し、できるだけ現金は持たないようにしましょう。