フランス・ドイツ・スイス・北欧・イギリスは鉄道運賃が高めなので、充実している各割引を上手く活用しないと大変なことになる。
上記各国をメインで周る場合は、初めからユーレイルグローバルセレクト・国別パス・スカンジナビアレールパスの利用を考えても良いだろう。
逆に、ポルトガル・スペイン・イタリア・中欧・東欧・ベネルクスは鉄道運賃は安めなので、ユーレイルグローバルパスではなく各国の鉄道割引やバスを活用しよう。
鉄道・列車の割引
各国鉄では、早割り・直前割引・往復割引・週末割引・スペシャル価格・期間限定(特に夏が多い)割引をやっております。
基本的に、早く(早割り:3ヶ月~1週間前)、週末(週末割引)に、往復(往復割引)で手配すれば、かなり割引になります。
必ず各国鉄のHPをチェックし、旅程が決まったらすぐに手配しましょうね。
時間・料金・経路(乗り換え)等は、各国鉄HPで簡単に調べられます。また、購入はクレジットカードがあればすぐできます。
日本の旅行代理店や海外鉄道予約サイトにお願いすると、運賃も割高(定価以上)だし、1区間につき1000円~3000円の手数料を取られます。
その高い金額と各パスの金額を比較するから、各パスの方が安いと勘違いする人が多いのです。
本当かどうか、ご自身の目で確かめてください。
日本国内にいくつかある「海外鉄道予約サイト」は安いのか?
「RAIL EUROPE JAPAN(公式サイト)」、「欧州エキスプレス(MAXVISTA)」「ヨーロッパ鉄道チケットセンター」等のことだ。
もし、これらのサイトで手配した方が安いのならば、わざわざ現地国鉄のサイトから直接手配する必要性は無くなる。
まっ、常識的に考えて、直接手配するよりも安いはずは無いだろう。
が、少しくらいの差であれば、「言葉の壁」、「現地でチケットを発券する時間」、「安心」等を考えた場合、海外鉄道予約サイトに軍配が挙がるぞ。
問い合わせや質問が多かったので、今回初めて調査をしてみたが、驚くような結果がでました。
■調査日時:2011年5月7日 15:00
■予約日時:2011年6月22日 午前
結果を見る前に、それぞれのメリット・デメリットをしっかり理解しましょう!
メリット | デメリット | |
---|---|---|
各国鉄サイト | ■現地の「各種割引き運賃」のチケットを手配することができる。 ■手数料等は一切発生しない。 |
■各国鉄のサイトは、現地語または英語でしか表示されない。 ■チケットによっては、現地で発券する手間が発生する。 ■全て自分でやるので面倒。 ■不安。 |
RAIL EUROPE JAPAN | ■サイトは日本語で表示。 ■安心。 ■フランス国鉄・スイス国鉄の共同出資会社。 |
■手数料が、1区間につき1500円追加される。 ■送料が、1500円発生する。 |
欧州エキスプレス | ■サイトは日本語で表示。 ■手数料は無料。 ■安心。 |
■送料が、700円発生する。 |
ヨーロッパ鉄道 チケットセンター |
■鉄道のプロ・白川さんが代表の会社。 ■サイトは日本語で表示。 ■安心。 ■DB(ドイツ国鉄)の日本代理店。 |
■リアルタイムで料金表示がない。 ■申込みベースなので時間がかかる。 ■一部、手数料等が追加される。 |
それでは、いよいよお待ちかね。
各国鉄 VS RAIL EUROPE JAPAN VS 欧州エキスプレス VS ヨーロッパ鉄道チケットセンター の対決結果です。
<第一回戦> マドリッド → バルセロナ
※1ユーロ = 121.15円 118.55円(TTS) + 2.6円
RENFE (スペイン国鉄) |
RAIL EUROPE JAPAN (手数料1,500円) (送料 1,500円) |
欧州エキスプレス (手数料 0円) (送料 700円) |
ヨーロッパ鉄道 チケットセンター |
|
---|---|---|---|---|
5:50発 | 47.10ユーロ (5,706円) |
15,400円+手・送 計18,400円 |
16,400円+送 計17,100円 |
? |
6:30発 | 70.60ユーロ (8,553円) |
15,400円+手・送 計18,400円 |
16,400円+送 計17,100円 |
? |
7:00発 | 55.50ユーロ (6,723円) |
15,400円+手・送 計18,400円 |
16,400円+送 計17,100円 |
? |
7:20発 | 55.50ユーロ (6,723円) |
15,400円+手・送 計18,400円 |
16,400円+送 計17,100円 |
? |
7:30発 | 70.60ユーロ (8,553円) |
15,400円+手・送 計18,400円 |
16,400円+送 計17,100円 |
? |
わぉ!!こんなに運賃が違うんだ!!
「でも、この料金って本当??」って思う疑り深い方の為に、各サイトのページを載せておきます。
まずは、RENFEのページ。
続いて、RAIL EUROPE JAPANのページ。
最後は、欧州エキスプレスのページ。
ちなみに、レートは三井住友銀行の公表相場を参考にしました。
どうですか?信じていただけました?
スペインは鉄道運賃が安いので、ユーレイルグローバルパスでは損をする。
ということは切符を手配することになるわけだが、圧倒的にRENFE(スペイン国鉄)が安かったです。
やはり、多少の手間ヒマをかけても、多少不安でも、自分で手配した方がかなり安くなるんですね。
さすがに、10,000円の金額差は大きいです。
ロビンなら、間違いなく自分で手配します。
スペイン 鉄道・列車の割引き・予約方法
しか~し、全ての国が同じ結果ではなかったのです。
つまり、この結果だけ見て判断しちゃダメってことですよ。
この結果は、あくまでも「スペインに関しては」という、限定的な答えなわけです。
では、他の国ではどうなのでしょう?
ロビンにぬかりはありません。ちゃんと調べてあります。意外な結果でしたよ。
どうでした? 直接各国鉄で手配した方が、かな~り安いというのが理解できましたか?
では、各国鉄の割引きについて説明しましょう。