※2008年2月の、ドイツ公安当局の発表によると、
『2008年初頭、リヒテンシュタイン最古の銀行の一つであり、アロイス皇太子の弟が頭取を務めるLGT銀行の顧客名簿を基に、脱税者摘発に乗り出した』とのこと。
顧客名簿は、LGT銀行の元行員にドイツ当局が420万ユーロを払って入手したもので、名簿には1400人の名前が列記されていた。
そのうち半数以上がドイツ人で、調査開始から数週間で150人以上を家宅捜索した。
その中には、ドイツ有数の企業のトップが含まれており、渦中の本人は辞任に追い込まれた。
脱税摘発によって、ドイツ課税当局は3000万ユーロ以上の追徴課税を行ったという。
しかも、ドイツの発表後には、英国の捜査当局も密告者からの情報を買ったことを明らかにした。
さらに、米国・オーストリア・フランスなどの7ヶ国の当局も加わって、国際的な脱税調査に発展したのだ。