・・・・・・・・・2009年10月某日
・・・・・・・PM7:40
ブダペスト市内のとあるレストランで、ロビンはある男と会っていた。
・・・・・・・・・2009年10月某日
・・・・・・・PM7:40
ブダペスト市内のとあるレストランで、ロビンはある男と会っていた。
時間が遅かったので客はまばらだが、けっこう地元の人に人気のある店のようだ。
「こんな明るい店の方が、逆に人目につかないものさ、フフフ」
男は言った。
「へぇ、そんなもんですか・・・」
「おいっ!俺は写すなよ!!ちょっとヤバイからな!」
「は、はい。」
「じゃぁ、まず仕事の成功を祈って乾杯しようじゃないか!」
「そ、その前に、日本へ持って帰るブツというのは・・・」
「まっ、そう慌てるな!ゆっくりメシでも食いながら話そう。」
男おススメのパプリカ。
「なっ、このパプリカ!ビールに合うだろう♪」
確かに、ちょっと辛いが病み付きになる味だ。
豚肉でチーズを包み揚げた料理。
「さて、本題に入ろう。日本へ持って帰ってもらうブツだが・・・」
「ゴクッ」
緊張が走る。
テーブルの下で密かに手渡されるブツ。
ずっしりと重く、ひんやり冷たい感触が手に伝わる。
「ゲっ、ま、まさか、こ、これって・・・」
「あまりキョロキョロするな!日本に持ち帰ったら、しばらく預かっといてくれ」
「で、でもぉ~、コレってあれですよね。」
「僕、捕まりたくないんですけど・・・。 (ノ゚ο゚)ノ オオオオォォォォォォ- 」
「大丈夫だ。税関でキョドらなければ絶対に大丈夫だ!」
「本当ですか?」
「ああ。だって・・・」
「だって? ?チンプン?ヽ(゚◇。)ノ?カンプン? 」
「コレは・・・」
「コレは? ?チンプン?ヽ(゚◇。)ノ?カンプン? 」
「壊れかけのパソコン!」
「って、壊れかけのradioみたいに言ってますが、ただの壊れたパソコンでしょ?もぉ~、しょうがないっスね~。」
チャンチャン
男とは、一年間をかけて世界一周一人旅をしている先輩でした。
日本から持っていったパソコンが壊れてしまい、先月ポーランドで新しく買ったばかりのパソコンがミュンヘン→ウィーンの寝台列車内で盗難にあった。
ヘコみながら今日、ブダペスト市内で再度パソコンを購入したそうだ。
半年ぶりの再会を喜び、楽しい時間を過ごしました。
先輩は、やっと期間の半分を過ぎたところ。あと半年。
これから中東、アフリカ、南米と、ハードな地域が残っているが頑張って欲しい。