この日は、バルセロナからニースへの列車で移動日。
車窓からスペインののどかな風景を眺め、南仏ニースへの期待に胸を膨らませていた。
モンペリエ駅で乗り替えの待ち時間が約2時間あった。
お腹の空いたロビンは、駅前のマックへ行くことに。
バックパックをチェーン(鎖)キーで駅構内のベンチへくくりつけ、 いそいそとマックへ向かった。
天気が良かったのでテイクアウトして駅前の公園でむさぼり食いながら、現地の子供達をからかい、地中海から吹いてくる爽やかな風を頬に受け、透き通る青空と南仏の暖かい日差しを体中で感じていた。
駅へ戻ると、タダならぬ雰囲気が!
どうやら爆弾が発見されたらしい!!
少し前にイギリスで起きたテロを思い出し、背筋が凍るのが分かった。
怖いもの見たさで、恐る恐る群集の中心へ近づいてみるロビン。
警察や軍人、爆発物処理班のような人々が、遠巻きに1つのバックパックを取り囲んでいる。
あれ??
あれ??
なんかあのバックパック見覚えがあるなぁ・・・。
あ~!!!あれはロビンのバックパックではないか!!
彼らは、金属探知機を近づけたり、爆発物発見犬(火薬の匂いが分かる犬?)が匂いをクンクンしたり、 何やら大きな声で叫んでいる。
これはヤバイ!大変な事になったぞ。
どーする俺!?
選択できるカードは、
「逃げる」「謝る」「本物のテロリストになる」の3枚・・・。
「謝る」のカードを選んだロビンは、自分のバックパックへ駆け寄った。
バックパックを取り囲んでいた警察・軍人が一斉に銃をロビンへ向ける。
一人の警官が私の足を払い、強引に地面に倒される。イタイ・・・
「爆弾では無い!テロリストではない!」と必死に訴えるが聞く耳持たず。
乱暴で厳重なボディーチェックをされ、大勢の人々が見守る前で洋服を全部脱がされ、バックパックの中身を全てチェックする警官。
大事なトコを隠しながら、内股でモジモジしながら事の成り行きを見守るロビン。
恥ずかしさのあまり苦笑いをしていると、「何を笑っているんだ!こっちは真剣なんだ!!」と怒鳴られ殴られる、・・・反省。
爆発物は入っていないのが分かると、駅の奥にある警察官詰め所へ連行。
その後、事情徴収。
軍や爆発物処理班を出動させた罪(?)で罰金を払え!と言う。
「いくら?」と聞くと、「180ユーロ。でも、お前が悪いのだからしょうがないだろ!」と。
「えー、もう二度としないから許して~。知らなかったんだし、大目にみてよ~!」と懇願してみる。
「今までも、パリやスペインで同じようにやってきたが、一度も怒られなかった。
駅構内に注意書きもないし、そんな事を旅行者は知りようがない。ただ、英でテロがあり、仏が神経質になっているのは分かる。自分としても、配慮が足りなかった。悪かった。」等、話すと、「分かった。今回は特別に免除する。今後気をつけろ!」と見逃してくれた。
詰め所を出て、足取り重くニース行きの列車に乗り込んだ。
旅行後に写真を見ると、モンペリエまでは写真がいっぱいあるが、この事件後から翌日までの写真は一切ない。
精神的に相当まいっていたようだ・・・。