ベルギーと言えば、「小便小僧」「小便少女」「ワッフル」「kwak(ビール)」・・・。
「小便小僧」「小便少女」「ワッフル」は言わずもがな、そこで「kwak(ビール)」について述べよう。
「kwak」は、ベルギービールでもよく知られたビールの一つ。
このビールは、専用のグラスの方が有名。
(砂時計のように、グラスの真ん中が細くなっている)
グラスがこのように変わった形をしていることには理由がある。
kwakは馬車の担い手が休憩のときによく飲まれたビール。
担い手は馬車を走らせているとき自分のグラスをどこかに置いておく必要がある。しかし揺れる馬車にグラスを置いておく安定した場所はない。
そこで担い手はグラスを置くのではなく、掛けることで持ち運びを便利にした。
こうした理由からグラスは真中がくびれた形となったそうです。
味は苦めで、アルコールは高め。
はっきり言ってマズイ。
これを一口ごとに顔をしかめて飲んでいたら、隣で飲んでいたベルギー人のグループに普通のビールを奢ってもらった。
一見いい人達っぽいが、奴等は私が一口飲むごとにしかめっ面をするのを見ては笑っていたのだ。
サービス精神旺盛な私は、だんだんこのビールの味にも慣れてきたのだが、敢えて大げさに顔をしかめては奴等を楽しませてやった。 その報酬が、この奢ってもらった普通のビール。
つまり、驕ってもらったのではなく、自分で稼いだと言っても過言ではない。
ベルギーで、芸でお金を稼ぐ難しさを身をもって知ったロビンだった・・・。