フランスは鉄道料金が高いので、フランスを中心に周遊するのであれば、各パスでも元を取りやすい国の一つ。
しかし、25歳以上ならば、早割りを利用した方が安い可能性はある。
また、25歳以下であれば、年齢を証明するものがあれば自動で割引されるし、CARTE12/25を利用すればパスより安くなる可能性は十分にある。
フランス国鉄(SNCF)
イSNCFは、遅延や急な運休も少なく、計画を立てやすい。
時間や料金を調べるには、SNCFのサイトに出発地・目的地・日時を入力すると、時間帯ごとに複数表示されます。
フランス国鉄(SNCF)のサイト画面を使って、検索方法・申し込み方法を詳しく説明しています。
SNCFサイトマニュアル
現地の割引
ドイツ
ユーレイルパス・ドイツパスは、国内の高速列車 IC・ICE(ICE-Sprinter除く)に使えるので、旅程によっては元を取りやすい国の一つ。
しかも、ライン川の観光船が無料、ロマンティック街道・古城街道のヨーロッパバスが割引になるなど使い勝手も良い。
しかし、ドイツ国鉄(DB)は、様々なキャンペーンや割引をやっているので、個人手配(バラ買い)の方が安い場合もある。
ドイツ国鉄(DB)
DBのサイトはとても使えます。
ドイツ国内であれば時間・料金・経路が表示されるし、ドイツ国外でも料金以外が表示されるので、トーマスクック時刻表よりも便利です。
また、駅構内に多数設置されている自動券売機の使用方法も簡単です。切符の購入だけではなく、列車の時刻・乗り換えを調べるのにも便利。
DBでは様々なキャンペーンや割引をやっているし、Bahn Cardや地域チケットもお得なのでチェックしましょう。
※DBは列車の遅れが多いです。IC・ICEはしょっちゅう遅れます。乗り換え時間は余裕を持つように計画しましょう。
現地の割引
スイス
スイスは物価が高いが鉄道運賃も高いので、各パスでも元を取れやすい国の一つ。
だが、ユーレイルパスは氷河急行(一部)・ユングフラウヨッホ登山鉄道・ツェルマットのゴルナーグラード行きの登山鉄道などには使用できず(割引にはなる)、肝心なところで役にたたない。
スイスでは、下記Half-Fare-Cardやスイスカードの方がお得な場合も多い。
スイス国鉄(SBB)
スイスの鉄道は世界で最も正確と評されているので、乗り換えありの計画等が立てやすい。
また、ヨーロッパ各国で行われている鉄道サービスの一つに、バゲージシステムがある。
これは、駅で預けた荷物を目的の駅まで運び保管しておいてくれるサービス(有料)。
スイスの場合はライゼゲペックと言い、鉄道だけでなく各地を走る路線バスもサービス範囲に含まれているのが特徴。
例えば、ジュネーブ → ベルン経由 → インターラケン と行く時に、重い荷物はジュネーブからインターラケンまで運んでもらえば、身軽になってベルンの観光もできるので、ベルン駅のコインロッカーに預けるよりも良いだろう。
利用する際には、荷物の引き取り時間を確認しましょう。
現地の割引
イタリア
イタリアは鉄道運賃が安いので、各パスでは元を取りにくい。
個人手配(バラ買い)がおすすめ。
ただし、人気観光都市が多く、ピークシーズンには駅窓口は長蛇の列が当たり前。切符は、混んでいない小さな駅等で購入するようにしよう。
イタリア国鉄(TRENITALIA/fs線)
TRENITALIAは、ストや遅延が非常に多いです。乗り換えの時間は余裕を持つように計画しましょう。
ストは突然はやりません。事前に告知されるので、イタリア運輸省のウェブサイトで調べることができます。
http://www.infrastrutturetrasporti.it/page/standard/site.php?p=scioperi&PHPSESSID=782b9cf01df5057fd6ae6c6e12fefad3
また、列車が発車する直前に荷物置き場から荷物を持ち逃げする輩、タクシーを降りると勝手に荷物を列車まで運びチップを請求する輩、お釣りをごまかす鉄道職員、スリ、引ったくり、置き引き等の犯罪が横行しています。十分に注意しましょう。
現地の割引
スペイン
スペインは鉄道料金が安いので、各パスでは元を取りにくい。
しかも、パス保持者もAVEは追加料金が必要なので、あまりお得感はない。
なにより、スペイン南部はバス網が発達しており、バスの方が早くて安くて便利。
スペイン国鉄(RENFE)
以前に比べると、運行はだいぶ正確になった気がします。
バス移動の方が多いので、あまりRENFEは使わないと思いますが、その中でも使う可能性が一番高いのはスペイン国鉄が誇る新幹線AVEだろう。しかし、テロにあったせいか、荷物検査・金属検査等は空港並みの厳しさ。チェックインは早めに行こう。
現地の割引
長距離、AVEは60日以内の往復で20%、短距離は14日以内の往復で10%、AVEには当日往復で25%割引。
ポルトガル
ポルトガルは鉄道料金が安いので、各パスポルト(北部の主要都市)からリスボンを経由してファーロ(最南端の都市)まで、列車で移動しても8~9時間程度。
鉄道よりもバスの方が便も多く便利。
ポルトガル国鉄(CP)
以前に比べると運行はだいぶ正確になった気がしますが、まだまだ遅れることは多い。
オランダ
オランダを含むベネルクス3国(オランダ・ベルギー・ルクセンブルク)だけを周るのであれば、ユーレイルパスではほとんど元を取れない。
ベルギー
オランダを含むベネルクス3国(オランダ・ベルギー・ルクセンブルク)だけを周るのであれば、ユーレイルパスではほとんど元を取れない。
ベルギー国鉄(SNCB)
首都ブリュッセルを中心に、各地方へ路線が延びている。
北部に比べ、南部はやや路線が少なく、便数も多くはない。
SNCBでは様々な割引カードやパスがあるので、現地駅窓口や i で聞いてみよう。
現地の割引
オーストリア
オーストリアの鉄道料金は高くはないので、現地割引を利用した方が各パスよりお得な場合が多い。
バス網も発達しており、近・中距離ならバスの方が早くて安い。
オーストリア国鉄(OBB)
現地の割引
ハンガリー
ハンガリーの鉄道料金は高くはないので、現地割引を利用した方が各パスよりお得な場合が多い。
ハンガリー国鉄(MAV)
それほど遅れたり、運休になったりは少ない。
ブダペストを中心に放射線状に鉄道網が整備されており、地方都市間の移動には時間がかかる。
ICとECは座席予約が必要。
ギリシャ
鉄道・バス・フェリー・飛行機と、様々な交通機関を利用することになるだろうから、各パスで元を取るのはかなり難しい。
ギリシャはイタリアよりも時間にルーズ。30分~1時間の遅れは当たり前。余裕を持った計画にしよう。
だから、陸路の移動で一番オススメなのがレンタカー。特に旅行期間が限られていて、短い時間でいくつもの観光地を訪れたいという人はレンタカーの利用を検討しよう。
次にオススメなのがバス。国内をくまなく網羅しており便利だが、みんな利用するので非常に混んでいる。しかも遅れる。
詳しくは「バス・レンタカー」
ギリシャ国鉄(OSE)
ギリシャは鉄道が発達した国とは言いがたい。さらに、鉄道は観光地とされる所はあまり通らず、観光客にとって利用価値の高いものではない。しかも遅れる・・・。
デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド
北欧は物価が高いので、各パスでも元は取りやすい。
列車でスカンジナビアを周遊したいという方には、「スカンレイルパス」がおすすめ。
交通費を抑えたい人はバスが良いでしょう。
詳しくは「バス・レンタカー」
北欧に関する情報は、 スカンンジナビア政府観光局 がオススメです。
デンマーク国鉄(DSB)
鉄道網が発達しており、列車の旅は便利。
現地の割引
ノルウェー国鉄(NSB)
首都オスロを中心に放射線状に鉄道網が整備されており、地方都市間の移動には時間がかかる。南北に長い国なので、南のオスロから北のトロムソへ行くなどの長距離移動には格安航空が便利。また、料金の安いバスも要比較。
詳しくは「格安航空」
詳しくは「バス・レンタカー」