毎年、11月の第三木曜日に解禁になるものって、な~んだ?
日本でも話題になるので、ピーンときた方もいるでしょう。
そう、答えは、
毎年、11月の第三木曜日に解禁になるものって、な~んだ?
日本でも話題になるので、ピーンときた方もいるでしょう。
そう、答えは、
ボージョレにも格付けがあり、下から
「ボージョレ」
「ボージョレ・ヴィラージュ」
「クリュ・ボージョレ」
と3段階になっています。
フランスのボージョレ地区で作られたワインのうち、その年のブドウ(ガメイ種)で作られ、11月の第3木曜日に販売や飲用が解禁される新しい(ヌーヴォ)ワインのこと。今年のブドウの出来を確認するために作られているワインです。
基本的には赤ワインに限られ、白ワインはボジョレー・ヌーヴォという名称は許されておりません。
今年は季節外れの降雪があったり、ぶどうの病気が流行ったりしたので、ブドウ作りの難しかった年のようです。
ワイナリーによって、味に差がでるのではないでしょうか。
ちなみに、評論家の意見に惑わされないようにしましょう。
過去のボジョレー評はこんな感じ。
95年 「ここ数年で一番出来が良い」
96年 「10年に1度の逸品」
97年 「1976年以来の品質」
98年 「10年に1度の当たり年」
99年 「品質は昨年より良い」
00年 「出来は上々で申し分の無い仕上がり」
01年 「ここ10年で最高」
02年 「過去10年で最高と言われた01年を上回る出来栄え」「1995年以来の出来」
03年 「100年に1度の出来」「近年にない良い出来」
04年 「香りが強く中々の出来栄え」
05年 「ここ数年で最高」
06年 「昨年同様良い出来栄え」
07年 「柔らかく果実味が豊かで上質な味わい」
08年 「豊かな果実味と程よい酸味が調和した味」
09年 「『並外れた年』と言われた03年と05年をも越える」
さて、今年はどんな褒め言葉で評されるのでしょうか??
今年の解禁日は、11月18日の午前0時。
その日、たまたまロビンはフランス・パリにいた。
フランスには閉店法という法律があり、日本のように24時間営業のスーパーやコンビニなどは無い。
つまり、18日の午前0時になった瞬間に、今年のボージョレ・ヌーヴォを手にすることはできないのだ。
そこで、18日の朝を待ってスーパーへ行ってみた。
日本のスーパーほどではないが、ちゃんと特設コーナーができており、数種類のボージョレ・ヌーヴォが並んでいた。
街の酒屋さんやカフェ、レストランの入口に張り紙を出している店もあった。
が・・・、
(※産地ボージョレのあるブルゴーニュ地方だけは別です。栄光の三日間という大きなイベントがあります。)
ボージョレ・ヌーヴォは若いワインなので、特別に価値があるわけでもないし、特別に味が美味しいわけでもない。
だから、初物好きの日本人ほど、フランス人はボージョレ・ヌーヴォの解禁を待ちわびてはいないのだ。
※ヌーヴォはボージョレ地区のワインだが、ヌーヴォだけでボージョレ地区のワインを判断しないで欲しい。
ここには10のクリュ指定の素晴らしい畑があり、ボージョレはその底辺に当るワインなのです。
ほんと、不思議ですよね。
簡単に言えば、初物好きの日本人が、ワイン業者に踊らされているだけなのです。
心臓病を患っていたルイ14世(太陽王)は、主治医から「赤ワインが良い」と処方された。
そして、パリに近いこのブルゴーニュからワインを取り寄せた事に端を発し、この近辺のワイナリーが栄えたらしい。
しかし、ボージョレは「まずい」と言われ当時は蔑まれていたとか。
そんな、大して注目も脚光も浴びていなかったボージョレのワインなのに・・・。
毎年秋になると「今年のボージョレ・ヌーヴォの出来は?」という声が日本で聞かれるようになったのは、1980年代後半のバブル経済全盛期の頃からです。
その仕掛けを打ったのが、「ボージョレの帝王」と呼ばれる醸造家ジョルジュ・デュブッフ氏と、日本の広告会社「電通」と言われています。
彼らは、「初物」大好きな日本人に、それまで殆ど注目されていなかったブルゴーニュの田舎の早飲みワインを、お洒落でトレンディな飲み物であるかのようなイメージを植え付けたのです。
バブルに浮かれていた日本人にとって、現地で数百円しかしないワインを、一本一万円近くも払って、さも貴重なものであるかのようにお台場のディスコで得意そうに飲むことは、まさしく「バブル」の象徴・ステータスであったと言えましょう。
バブル崩壊後は下火になった「ボージョレ・ヌーヴォ」騒ぎですが、現在でもボージョレ・ヌーヴォの生産量の半分近くを輸入する日本は、ボージョレのワイン生産者にとっては上得意のお客さんになっているんだとか。
ちなみに、ロビンが買ったボージョレ・ヌーヴォのお値段は、
わずか、2.49ユーロ。
(約300円)